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辻河原の石風呂

薬草の蒸気浴は、今もなお人々を癒し続ける

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 石風呂とは、壁面に岩窟を穿ち、焚き口と浴室とに敷石で分け、焚き口で薪を燃やし、敷石が熱くなった頃に石菖という薬草を敷き、蒸気浴をするものです。

 この石風呂は、溶結の弱い阿蘇-3火砕流堆積物の高さ8mほどの岩壁に掘り込まれています。

 この岩壁は、緒方川の流れにより側方浸食されてできたと考えられており、滑らかな曲線を描く断崖は一見すると巨大な波のように見え、阿蘇-4火砕流堆積物との違いを美しく見せてくれています。

 石風呂そのものは16世紀に造られたと推定され、梵字が見られることから、仏教と密接な関係のあった施設と考えられていますが、現在は、地域住民の憩いの場として県内で唯一利用されています。

 石風呂は瀬戸内海沿岸で発達した文化ですが、内陸部の豊後大野市には、阿蘇溶結凝灰岩の岩壁に穿たれた石風呂が12箇所あり、県下でも特異な地域となっています。

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