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菅尾磨崖仏

まるで木彫仏のような立体感あふれる磨崖仏

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 菅尾磨崖仏は、阿蘇-4火砕流堆積物の岸壁に刻まれた石仏で、幅約9m、上下約4mにわたり深く掘り込み、その中に5体の仏像が彫刻されています。

 向かって左から千手観音・薬師如来・阿弥陀如来・十一面観音の4体が結跏趺坐(けっかふざ=仏教とヨーガにある瞑想する際の座法)し、右端のやや斜め向きの壁面には毘沙門天立像が彫り込まれています。

 磨崖仏が彫られた阿蘇-4溶結凝灰岩の岸壁の最下部には、安山岩などの角礫を主体としたジェット堆積物層があり、更にこの下層には阿蘇-4/3間の降下火砕物が複数の層を成しています。磨崖仏だけでなく、阿蘇山噴火の歴史も学ぶことができる場所でもあります。

 磨崖仏は、溶結凝灰岩の非常に質の良い部分を選んで作られており、厚肉彫りで木彫仏のような立体感にあふれ、円満相と呼ばれるふくよかな尊顔から中央仏師の製作と推定されています。

 発願者は、平安末期ごろ豊後武士団の頭領、緒方三郎惟栄、もしくはその一族と言われ、全国的にもまれな歴史遺産として、国の史跡と重要文化財(美術品)との二重指定を受けています。

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